株っと自転車日和

マイロード・マイペースでいきまっしょい!

株に疲れる ー 2024年3月期決算発表

今週、上場企業の2024年3月期連結決算発表がピークを迎え、私が保有している銘柄についても5/14(火)の時点で出揃った。

決算発表前後というのは、様々な思惑が入り交じり、株価が乱高下しやすい(ボラティリティが大きくなる)時期でもある。もっとも、ボラを利用して短期的に利益を取ろうとする短期筋にとっての絶好のチャンスとはなっても、中長期的な視点で投資をしている人間にとっては、「決算は跨いで当然」のものであるため、よほど大きなマイナス材料でも出ない限り目先の株価の変動は投資方針にはさほど影響しないであろう。私が過去2年以内に買い付けた日本株16銘柄(うち3銘柄はETF)についても、決算内容の良し悪しに関わらず、基本的にはノーアクション、保有し続けている。

しかしながら、本当にそれで良いのか?という疑問が常に存在するのが実のところだったりする。私は、日によって頻度に差はあるものの、1日に最低1回は相場を確認している。日々の株価の上がり下がりをチェックしているのだ。中長期投資と言いながら目先の株価を追って何の意味があるのか?と言われそうだが、基本的には大きな意味はない。多少の変動があったところで何をするわけでもなしに、お金を持て余してるわけでもない。それでも、つい見てしまうのだ。そこには、悪材料が出たらやっぱり売ってしまおう、とか、もうこれ以上上がらないくらいまで急騰したからさすがに売ろう、等といった一応の個人投資家(積極的投資家)の端くれとしての考えがある。世の中に結構な数がいるであろう「買って放置」の長期保有者(消極的投資家)との差とも言える。

30年近く同じ銘柄を保有し続ける消極的投資家に言わせれば、10倍になった銘柄もあれば、10分の1になった銘柄もあるらしい。投資額と銘柄数がともに同じであればパフォーマンスはプラマイゼロとなるが、長期的には株価は右肩上がりであるという原則に立てば、あくまでプラスサムである。つまり、あえて積極的投資家になる必要はない。が、もし積極的投資家だったらどうだろうか。「-30%で損切り、10倍で利益確定」とだけルールを決めておけば、買値から30%下がった銘柄は淡々と切っていくことになる。すると、プラスになる銘柄の割合を上げることができ、数字上は消極的投資家のパフォーマンスを上回ることになるはず。

と、ここまでは机上の空論。現実には、30%下がった後に反転して10倍になる銘柄もあれば、10倍どころか20倍、30倍になる銘柄もある。こうなってくると、積極的投資家は消極的投資家に比べ不利…と言いたいところだが、20倍、30倍になった後に20分の1、30分の1になる可能性すらある。消極的投資家がそんなタイミングを見て機敏に利確することができないのは明らかなので、これも机上の空論。つまり、誰にとっても正解はない。

こんな事を考えていたら、自分が中長期投資をしている理由がよくわからなくなり、株の事を考えることそのものに疲れを感じるようになってしまった。インカムゲインで生活するとか、短期勝負で大きな利益を得るとか、あくまでの将来の資産形成のため等といった、ある程度の資金量がある人や、はなから投資にそこまで深い関心を抱いていない人にとっては目的がはっきりしているが、私のような人間はいわばどっちつかずである。短期でもないし、長期でもない。まあどちらかと言えば長期ではあるが、相場は見ているし短期でもチャンスは積極的に狙っていきたい。本来の目的はそんな両者の良いとこどりのはずだったのだが、むしろ最近は「悪いとこどり」になってきている気がする。しかも、泣きっ面に蜂と言わんばかりに、4月以降の保有銘柄のパフォーマンスはパッとしない。

もういっそのこと全部売り払ってリセットしてしまおうか。昨年来、何度かそう考えた事がある。でも、なかなかそこまでは踏み切れない。対極にある二つの考えがグルグルして、身動きが取れなくなった。自分で言っておきながら消極的投資家になってしまったのかもしれない(笑)

さて、すこし休むか…