株っと自転車日和

マイロード・マイペースでいきまっしょい!

愛車 SCOTT Metrix 30 EQ 改

2023年モデル SCOTT Metrix 30 EQ 改

2023年6月購入。まだまだ改造中ではあるが、一応理想までの完成率60%程度の状態。

Metrix 30 EQは、スイスのSCOTT社が販売するフラットバーグラベルロードバイク。なんだそのややこしい形態は、って話だが、これは同社の「SPEEDSTER GRAVEL」というグラベルロードシリーズをフラットバー化したのが理由。フラットバーロード自体はだいぶ昔から各社がラインナップしているが、グラベルというジャンル自体が比較的新しいので、必然的にそのフラットバー版も未確立という事になる。

元々は車体色に合わせた専用設計の泥除けが標準装備されていて、タイヤもシュワルベのG-One Allround 700×40Cというゴリゴリのグラベルタイヤを履いている。アルミのフルリジッドで太めのタイヤ…そう、何かと言えばかつてのパスハンターを現代版にした風貌だが、国内販売サイドの触れ込みでは、「タイヤが太く泥除けは標準装備、ディスクブレーキ仕様なので毎日の通勤・通学に最適!」なマルチパーパス寄りの位置づけらしい。

とは言っても、お値段には全然可愛げがない。メインコンポはSORAの下の8速Clarisだが、定価はなんと18万1500円!! 数年前だったら105のエントリーロードが買えるレベル。通学用にしては些か高価だし、そりゃあ日本で売れるわけがないよ…

これが購入直後の写真

出会いは突然。1ヶ月程滞在する(予定だったが結局2ヶ月に延びた)某都市で、退屈だからと、ふらっと気軽に乗れるクロスバイクを買う事にしたのだ。当初は同じSCOTTのSUB CROSSというMTB系のクロスバイクに魅力を感じ、実際に買うつもりで量販店まで見に行った。しかし、実物を見ると画像で見た時となんか印象が異なっていて、それまで買う気満々だった気持ちがスゥーっと引いていくのがわかった。と同時に、偶々隣に並べてあったマットブラックのMetrixの展示車にビビっと来たのだ。

私は元々ダウンチューブにでかでかとブランド名が入るのがあまり好きではない。この世界には、あのブランド名だけで値踏みして優劣をつけたがる輩が沢山いるし、そもそも競技者ではないので提供スポンサーの如くPRする意味もない。むしろ、下手にそれを晒す事で盗っ人に狙われやすくなるリスクの方が問題だ(高級車ブランドがまさにそう)。特に当時は大都市部の駐輪場に1日中停めっぱなしにする事も想定されたので、Metrixのようにトップチューブに同色でロゴが入るだけで「目立たない」のは何よりも望ましい事だった。

遠目でパッと見だとわからないが、明るい場所だと反射してよくわかる

結局その場では即決せず、ネットで色々と下調べしてから注文。展示車なので、その数日後には納車となった。さすがに定価だったら購入していないが、SUB CROSSにプラス3万程度の特価だったのでまあ許容範囲。サイズは適応目安の上限近い52サイズで、サドルはやや出気味な感じはあるものの、フレームサイズ自体は他社の54サイズのロードとほぼ同じ。むしろ、太めのタイヤとフェンダーの分だけホイールクリアランスがかなり広く取られていて、ホイールベースは54ロードより3.7cmも長い。ロードに乗り慣れているわけではないが、公称11.6kgという車重に加え、620mmのMTB仕様のハンドル幅も相まって、狭い都市部での取り回しはすこぶる悪い。歩道ではためいているのぼり旗にバーエンドが引っ掛かって転びそうになった事すらある。

まあ何だかんだ言っても、都会で1ヶ月、ほぼノーマルの状態で、天気の良い日は毎晩走り回ったのは良い思い出ではある。滞在が終わる前週末には、自宅まで100km程の道のりを走って帰った。そこからは放置したり、改造、改造の日々が続いたりするわけだが(笑)、それらは追々個別の記事にしていこうと思う。