家族がたまに乗っている自宅のPanasonic製の電動アシスト自転車。
先日、前輪がパンクしているので直してほしいと言われた。確認してみると、前輪はタイヤがぺちゃんこで明らかにパンク。後輪はパンクこそしていないみたいだが、タイヤのほぼ全面に亀裂が走っており劣化が顕著。どうせなので前後とも交換することにした。
サイズは26インチなので「26×1 3/8」という規格のタイヤを選ぶ。これは変速の有無に関わらず、日本のママチャリ、シティサイクルは大体同じ。27インチなら26の部分が27に変わるだけ*1。子ども乗せ用の20インチの小径車だとまた別の規格になるので要確認。
新しいタイヤはチューブとリムバンドが前後セットになった物がネットで購入できる。メーカーはブリジストン、パナレーサー、IRC(井上ゴム工業)、サギサカ、シンコーあたりが有名だろうか。ただ、低価格の一般車用タイヤはどこのメーカーも中国製(含むOEM, ODM)なので、正直ブランドの差なんてあってないようなもの。Amazonとかに出ているノーブランドの激安タイヤさえ選ばなければ問題ないと思う。
今回はIRC CITY COMFORT耐摩耗86型というのを選んだ。送料含めて3,000円弱。タイヤにチューブとリムバンドが突っ込まれた状態でパッケージングされている。
実際の交換作業に必要な物は、プラス/マイナスドライバー、10mmと15mmのメガネレンチorソケットレンチ、ラジオペンチ、タイヤレバー、空気入れ、くらい。
地味に重要なのが「15mmのレンチ」で、これは一番固く締まっているホイールのハブナットを回すのに必要なのだが、自転車以外ではあまり使う機会がなく、工具セット等にも入っていないことが意外に多い。かく言う私も15mmだけは持っておらず、モンキーレンチかペダルレンチで代用しようと考えていたのだが、ハブナット周辺はクリアランスがあまりなく、通常のレンチでは入らないorストロークが取れないというオチ。したがって、ラチェットを持っているのであれば15mmのソケット、そうでなければ15mmを含むオフセットメガネレンチセット*2を用意する必要があるという話。いずれもホームセンターで購入できる。
さて、実際の交換作業だが、ダラダラと文字で書いても仕方がないので、私が参照した動画を貼り付けておく(そもそもほとんど写真を撮っていないからね…)
前輪はただ見えているナットを緩めるだけなので解説する必要もなく超簡単。逆に後輪は、スポーツサイクルとはまるで構造が異なっており簡単には外れないようになっているため、動画ではスラスラやっているけど初見だと結構な時間がかかる。ろくにメンテをしておらず錆び錆びの内装変速の自転車だと尚更。
ホイール脱着時にはスポーツサイクル用のスタンドで車体を保持したが、車重が倍以上あるためひん曲がるし不安定。安全に作業するなら車体を逆さまにするのがベストだろう。
というわけで、前後合わせて3時間弱で作業完了。コストは新品の部品代+15mmソケットで3,500円程度。ホームセンターや自転車店に頼むと部品代だけでそれくらいになるので、工賃分*3が浮くといった感じだろうか。
自転車を持ち上げるという力作業もあることにはあるが回数は多くないので、男女問わず、お時間のある方は是非チャレンジしてみてはいかがだろうか。